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東洋船舶 Tech. メルマガ 第3号
“EEXI (既存船エネルギー効率指標)”
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こんにちは!東洋船舶 海工務部です。
メールマガジン第3号は、2023年1月1日に発効されるEEXI (Energy Efficiency Existing Ship Index / 既存船エネルギー効率指標)について各船級協会よりEEXIについての解説がされておりますが、規則の内容および対応について改めて簡単にご紹介します。
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◆目次
[1] EEXIについて
[2] EEXI規制値
[3] EEXI規則適用開始時期
[4] 既存船への影響
[5] EEXI規制適用開始に備えて
[1] EEXIについて
GHG削減戦略のもとCO2削減対策として2013年から新造船に対して燃費性能規制が開始され、統一指標 (EEDI) による評価を一定値以下とすることを義務化されています。
EEXIは既存船に対して、新造船と概ね同レベルの燃費性能を義務化し、主管庁が検査して証書を発給する制度となり400 GT以上の国際航海に従事するすべての船舶に適用されます。
※EEDIと同様に一部特殊船を除く
※EEDI、EEXI ともに “1トンの貨物を1マイル輸送する際のCO2排出量” を規制
[2] EEXI規制値
EEXI規制値は2023年時点での新造船のEEDI規制値と同じとなり、ばら積貨物船 (20,000 ~ 199,999 DWT)の場合はEEDI Reference Lineより削減率20% (EEDI Phase 2同等)となります。
各船種およびサイズ (DWT) の削減率についてはMEPC 328(76) (page 43, 44) をご参照ください。
※ 追って紹介します日本海事協会殿がEEXIについて解説する動画にも各船種の削減率が解説されています。
[3] EEXI規則適用開始時期
2021年6月に開催されたMEPC 76 において採択され、2023年1月1日以降の最初のIAPP検査(年次、中間、更新)までに適合することが求められています。
2023年1月1日以降に竣工する船舶については、竣工時までに適合が必要となります。
[4] 既存船への影響
EEXI値 (Attained EEXI) が各船種およびサイズ (DWT) で要求される削減率で規制されたEEXI規制値 (Required EEXI) を上回る場合 (EEXI値 > EEXI規制値) は、燃費性能を改善することが義務化されます。
EEDI規制適用船 (2013年1月1日以降の建造契約船 又は 2015年7月1日以降の完工船)はEEDI値とEEXI値は同じになります。EEDI規制非適用船の場合は船級もしくは第3者機関(日本海事協会の場合はClassNKコンサルティングサービスがサポートサービスを提供)へEEXI値の計算を依頼し、確認することを推奨します。
※ EEXI規制値が上回る場合の燃費性能改善方法としては以下が要求されますが、現実的な改善方法として主機出力制限が考えられます。
- 主機出力制限 (EPL : Engine Power Limitation)
- 省エネ装置の追設 又は改造
- 燃料転換 (LNG, LPGなど)
- 新造船への更新
[5] EEXI規則適用開始に備えて
2023年1月1日以降の最初のIAPP検査(年次、中間、更新)までに適合することが求められますが、適合までに以下作業および船級承認が必要となり規則適用開始後は各船級での承認作業件数およびEPL工事が込み合い対応に時間がかかることが予測されますので、期限までに前広にご準備されることを推奨します。
- 燃費性能改善(EPL工事)および船級検査官による立会い確認(必要あれば)
- EEXIテクニカルファイルの作成・承認
- EPL船上管理マニュアルの作成・承認(EPL実施の場合)
※ご参考までに現在の日本海事協会殿の承認費用は以下となっています。
EEXIテクニカルファイル 審査 : 101,400円
EPL船上管理マニュアル 審査 : 33,800円
IEE証書 書換え : 13,200円
また、規則適用開始前の準備として以下を確認することを推奨します。
- EEXI値 (EEDI規制適用船の場合はEEDI値、非適用船の場合は各船級もしくは第3者機関に確認することを推奨)
- EEXI規制値(EEDI Reference Line より各船種およびサイズ(DWT) に要求される削減率をかけた値)
- 燃費性能改善の必要有無(EEXI値 > EEXI規制値 の場合)、主機出力制限(EPL)を実施した場合の主機出力および船速
- TCP上で決められた保証速力の抵触有無
尚、日本海事協会殿でEEXI管理評価ツールを公表していますので、本ツールにより簡易的にEEXI値および要求されるEPL出力値の推定が可能です。
EEXI簡易評価ツール”EEXI Simplified Planner”
※Deadweight, MCRME, LWT (Light Weight/CSR適用船のみ←適用船は船級符号に”CSR“付記) に加えて、主機燃料消費率 (SFCME,APP)および発電機関燃料消費率 (SFCAE,APP)を入力することでより近いEEXI値を求めることが可能となっています。ただし、あくまでも簡易評価となりますので正確なEEXI値は各船級もしくは第3社機関に確認することを推奨します。
以上、EEXI規制の内容および対応について簡単にご紹介しましたが、どんな初歩的なことでも不明点があればお気軽にお電話でもメールでもご連絡ください。
また、日本海事協会殿では動画(20分程度)で詳しく解説していますのでご参考までにリンクを紹介します。
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