*-----*-----*-----*-----*-----*-----*-----*
東洋船舶 Tech. メルマガ 第10号
“燃料油サンプリング【新規則】について”
*-----*-----*-----*-----*-----*-----*-----*
こんにちは!東洋船舶 海工務部です。
メールマガジン第10号は、2022年4月1日に発行された燃料油サンプリングポイントの設置および指定について、各船級殿より説明されていますが改めて規則概要および対応について簡単にご紹介します。皆様のご参考となれば幸いです。
☆メールマガジン バックナンバーはこちら(リンク先のご案内は本メール最下部にございます)☆
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
◆目次
[1] 規則概要
[2] 対象船および適用日
[3] In-use sampleサンプリングポイント具体例
[4] 検査項目
[1] 規則概要
燃料油中の硫黄分の濃度の確認のための燃料油サンプリングおよびその検証手順に係るMARPOL 条約付属書VIの改正がMEPC75において採択され、2022年4月1日に発効されました。
本改正において定義された燃料油サンプルの概要は以下となります。
In-use sample : 燃料油サービスタンク下流の燃料油供給系統から採取される本船上使用されている燃料油のサンプル
On board sample : 燃料油ストレージタンクからの移送系統や燃料油セットリング/サービスタンクから採取される本船上で保持される燃料油のサンプル
改正された規則における定義された燃料油サンプル “In-use sample” について、以下が要求されます。
- 燃料油システムへの燃料油供給系統にサンプリングポイントの設置又は指定
- 各サンプリングポイントの識別が容易なように現場サンプリングポイントの明確な表示
- 配管図または他の関連文書への各サンプリングポイントの記載
尚、“On board sample” の採取については、燃料油サンプリングポイントの設置及び指定は要求されません。
[2] 対象船および適用日
In-use sample のサンプリングポイントの設置又は指定が要求される対象船および適用日は以下の通りとなります。
- 対象船 -
新造船および現存船すべての船舶※1における、すべての燃料油供給系統。
主機、補器、ボイラーはもちろんのこと、焼却炉、非常用発電機、イナートガス発生装置などすべての燃料油システムが対象となっていることに注意が必要となります。
※1: 外国籍船舶 400 GT 未満の船舶又は内航船舶は主管庁の判断により対象外
日本籍船舶 400 GT 未満の船舶又は内航船舶は対象外
- 適用日 -
- 2022年4月1日以降に起工又は同等段階にある船舶は新造船登録検査時(証書発行日)
- 2022年4月1日より前に起工又は同等段階にある船舶は2023年4月1日以降の最初のIAPP (International Air Pollution Prevention) の更新検査(5年毎)まで
従い、2018年4月以降に引渡しされた現存船は2023年4月より順次IAPP更新検査期限となり本規則の対応が求められます。
尚、2022年4月1日より前に起工または同等段階にある新造船についての適用日は、新造船登録検査日(証書発行日)から5年後となる最初のIAPP更新検査までが適用日となります。
[3] In-use sampleサンプリングポイント具体例
- 既存設備のFO Heater、 濾し器などに装備されているエア抜き、ドレン抜きをサンプリングポイントとして活用可能
- 主機、発電機といった複数の燃焼機関への燃料油供給系統が共通の場合、1カ所のサンプリングポイントの指定が可能
ただし発電機のDO供給系統は別途サンプリングポイントが必要になる場合もあり
- 非常用発電機などといった他燃料油タンクから異種燃料油の混合が物理的にない場合、燃料油タンク下流の燃料油共通系統に求められるIn-use sample のサンプリングポイントは、燃料油タンクのドレン弁から採取されるサンプルがIn-use sampleと同等として認められる
ご参考までに、弊社関係船においてClassNKに承認されたサンプリングポイントを記載した配管図の抜粋を添付にて紹介します。
尚、紹介した船舶ではすべてのサンプリングポイントは新しく設置せずに既存設備から燃料油サンプルを採取されることが認められています。
添付:In-use sample サンプリングポイント具体例.pdf
[4] 検査項目
新しくサンプリングポイントを設置し配管の改造が実施される場合は船級殿から図面承認を取得し、乗船検査(改造箇所の外観検査および漏洩試験)が実施されます。
尚、配管の改造を実施しない場合は図面承認の必要はありませんが、ClassNKでは要望すれば有料で本規則に対する図面承認を取得できることを確認しています。
サンプリングポイントの要件に満足する既存設備の活用ポイントは個船で異なり、また新しく設置するサンプリングポイントの改造要件詳細については各船級殿に確認することをお勧めします。
ご参考までに、本件に関してClassNKが発行しているテクニカル・インフォメーションのリンクをご紹介します。
ClassNK_テクニカル・インフォメーション_TEC-1260
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
今月のメールマガジンはいかがだったでしょうか?
弊社では経験豊富な海・工務陣がアドバイザリーサービスをご提供しております。
本記事に関するご感想・お問合せ・ご相談など、お気軽に以下までご連絡ください。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
☆メールマガジン バックナンバーのご案内☆
弊社海工務部ではこの度、様々な海技情報を発信する場として“海工務サポートセンター”を開設致しました。
本メールマガジンのバックナンバーも日本語・英語双方でご確認いただけます。以下リンクよりぜひご覧ください。
============================
東洋船舶 技術本部 海工務部
Tel: 81-3-6665-9123
e-mail: toyo-techinfoTKZOM@mitsui.com
URL:https://www.toyosenpaku.com/business/marine-technical-consultancy/
============================
※配信停止をご希望の方は、上記アドレスまで‘配信停止希望’の旨ご連絡ください。
コメント
0件のコメント
サインインしてコメントを残してください。