バルカーにおいて本船クレーンを使用しての荷役時に、ステべドアのラフハンドリングにより本船クレーンのワイヤが損傷、切断するケースがあります。
このような事が起こった時、船主は傭船者(荷役業者)に対してワイヤの交換費用等を請求しますが、ワイヤの元々の状態が悪かったとして傭船者が請求に応じない場合もあります。
船主や本船プロテクトのために有効な措置を以下列記します。
- 会社の基準に従ったワイヤの点検、整備、交換。
- 上記ワイヤの点検、整備、交換、使用時間の記録の保管。これによりワイヤの状態が良好であったことを間接的に示すことができます。
- ステべドアがラフハンドリングを行っている場面を動画に撮影する。ラフハンドリングを止めるよう要求する。状況が改善されないようであれば代理店や傭船者に連絡する。
- 荷役が開始される前にステべドアと乗組員が一緒にワイヤの状態が良好であることを確認する。ただし港や国によってはワイヤの状態に対する基準が著しく厳しい場合もあり、この対策を行うべきかは個別の判断が必要です。また、荷役前のワイヤ含むクレーンのInspectionが必須の国や港もあり、この場合はInspectionに合格した事実が本船クレーンの良好な状態を示す証拠となり得ます。
このような争いを完全に避けることは難しいですが、大きく分けて ①日頃の点検や整備 ②乗組員による適切な荷役Watch を行うことが船主プロテクトにつながると言えます。
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