船舶の航行区域に対して設定されているHRA(High Risk Area)が具体的にどの海域のことを指すかは定義団体により異なり、また名称も異なるため船主・用船者間で会話が食い違い、混乱が生じることがあります。
ここでは、海賊や戦争に関わるHRAもしくは類似の定義についてご説明します。
①インド洋・ソマリア・アデン湾に対して海運の業界団体が設定したHRA
業界団体とはBIMCO/ICS/INTERTANKO/INTERCARGO/OCIMFを指します。いわゆるHRAと言った場合には、この海域を指すことが多いです。
海域の定義は以下リンクをご参照ください(2022年4月現在)
https://www.maritimeglobalsecurity.org/media/1053/1-sep-2021-hra-revision.pdf
2023年3月27日Update
こちらの記事でご案内しました通り、業界団体は2022年12月末をもってこのHRAを廃止すると発表しました。
②保険会社における除外水域
Joint War CommiteeにおけるListed Areaを基に、各保険会社により設定されます。詳しくはご加入の保険会社にお問合せください。この海域へ寄港することで、保険の料率が変更になるなどの措置が取られます。
③ITFによるWarlike/High Risk Area
ITFによって、船員の安全や権利を保護するために設定された海域です。この海域へ寄港することにより、船員への追加手当の発生や船員が当該海域への航行を拒否できる権利などが発生します。
海域の定義は以下リンクをご参照ください。(2022年4月現在)
https://www.itfseafarers.org/en/resources/materials/itf-warlike-and-high-risk-areas-1-march-2022
2023年3月27日Update
こちらの記事でご案内しました通り、ITFによるWarlike/High Risk Areaは2023年1月より変更されました。
④各国が定義するHRA(2023年3月27日Update)
各国が独自にHRAを定め、航行時に行うべき対策について定めている場合があります。詳細は各船が帰属する旗国にお問合せください。なお、Panama FlagのHRAはこちらの記事でご紹介しております。
コメント
0件のコメント
サインインしてコメントを残してください。