メールマガジン第4号’豪州特有のMooring Requirement’でもご紹介しましたが、近年タンカーやガス船以外でも係船機のbrake rendering testを定期的に実施し、その記録の提出を求められるケースがございます。
ここではbrake rendering testを実施する際の方法や注意点についてご紹介します。
1. テスト前の準備
- テストキットは、船の造船所または係船機の製造業者が、使用説明書と一緒に本船に提供する必要があります。
- テストは、ウインチの操作/試験手順および本船のSMSに精通した責任者の立会い又は監督の下で実施されます。
- テストの前に、ブレーキの作動状態とブレーキドラムが正常であることを確認します。 損傷/故障または過度の摩耗があれば、テストの実施前にそれらを修理する必要があります。
- 管理会社によって船固有のInstructionが提供されることが強く推奨されます。
2. Brake Rendering Testの目的と方法
- テスト自体は、主としてウィンチブレーキに対するジャッキングテストです。
- 試験の目的は、係船索の1st Layer(スプリットドラムの場合)におけるSDMBLの60%に相当する圧力をジャッキの油圧によってドラムにかけ、その圧力がかかった時点でウィンチブレーキがスリップ(またはレンダリング)するかを確認することです。 そして、ブレーキが滑った時に、どこまでブレーキが締めてあったかがわかるよう印を付けます。
- このテストはウィンチブレーキの強度を確認するための負荷試験ではなく、SDMBLの59%までブレーキが維持されることを確認するための試験です。そこから更に力がかかると、ブレーキが滑ることとなり、つまりウィンチブレーキが係船システム全体の中で最も弱い点となっていることを確認します。
3.よくある間違い
- 必要な油圧ジャッキ圧力を計算する際によくある間違いの1つは、SDMBLではなく、LineMBLが基準として使用されることです。LineMBLを適用しない様に注意が必要です。
- もう一つのよくある間違いは、計算された油圧ジャッキの圧力に到達し、ブレーキがまだ維持されている場合にテストが成功したとみなすことです。 計算された油圧を超えるとブレーキが滑ることが確認されなければいけません。
Brake Rendering Testに関してはRightshipが詳細を説明しています。以下リンクをご参照ください。
Lessons Learned: What is render testing? | Rightship
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