RIGHTSHIP GHG rating の評価方法が2023年1Qより変更されることに関して、2022年11月24日に新しいGHGプラットフォームについてのWebinarが開催されましたので、主な変更点について解説します。
まとめ
2023年1QにRightShip GHG Ratingの評価方法が変更され、その評価方法の変更に伴い各船のGHG Ratingが変更する可能性があります。新しい評価方法では、ある基準になる船速でGHG rating評価の基となるCO2排出量 (g-CO2/ton.mile) の計算が調整されることで、EPLの手法によってGHG評価が過度に改善されることがないように抑制され、本来の船舶性能が評価される傾向に変更されます。
詳細説明は以下ご参照ください。
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2023年1月31日更新
RightShip社のHPにおいて、GHG rating評価方法に関する情報が2023年1月30日付で投稿されました。それによると、現在GHG ratingの新しい評価方法に関してRightShip内でテスト中であること、新しい評価方法に切り替わる前に移行期間(評価方法が公開され関係者がレビューするための期間)が設けられると記載されています。また、新しい評価方法の公開日や移行時期については明記されていません。
詳細は以下リンクをご参照ください。
https://rightship.com/insights/update-our-ghg-rating-methodology-incorporating-eexi
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現在のRightship GHG評価方法はEEDIもしくはEVDIで計算されたCO2排出量 (g-CO2/ton.mile)を同型船 (±10% DWT)のピアグループ内で比較しGHG rating (A~G)で格付けしていますが、2023年1月1日より開始されるEEXIに伴う主機出力制限 (EPL) の導入に起因してGHG 評価方法が調整されます。
新しいGHG プラットフォームの変更点
- EPL適用回数およびEPL適用の主機最低出力が制限されていましたが、EEXI規則準拠のために必要な場合はRightshipにおいても認められる
- GHG評価方法の変更
新しいGHG 評価方法は同じ速力(共通速力)で運航する同船種の船舶を比較し、EPLといった過度なGHG ratingの改善が抑制されることになり本来の船舶性能が評価される傾向に変更されます。Webinarでは新しいGHG 評価方法によりGHG rating がFからBに評価が上がるケース、DからGに評価が下がるケースの事例が紹介されています。
具体的には、ピアグループ内の船舶で最も低い船速を基準とし、そのピアグループ内の全船舶に対して速力補正を行ったCO2排出量が算出され、GHG rating (A~G) として評価されることになります。単純にAttained EEDI、EVDIの計算結果もしくはEPL施工後のCO2排出量 (g-CO2/ton.mile)をピアグルーブ内で評価されていたものが、ある速力を基準に補正され再評価されることになります。
新しいGHG評価計算式(CO2排出量)
Vref = 以下状態における船速 (knots)
- EEXI/EVDIおよびEEXI (EPL未施工)
Attained EEDI/EEXIおよび EDVIの計算で使用される、EEDIコンディション※における主機最大出力(MCR)の75%出力時の船速
- EEXI (EPL施工)
Attained EEXIの計算で使用される、EEDIコンディション※におけるEPLによって制限された主機出力最大制限値(MCRlim) の83%出力時の船速
※ EEDIコンディション: 最大夏期満載喫水、ただしコンテナ船は70%DWT喫水
具体的な例として、
Webinarではピアグループ内の以下5ケースの船舶事例が紹介されており、各船舶における状況については詳しく説明されていませんが推測される補足を付け加えて解説します。
速力補正となる最低速力: 12.64 knots (Ship 6)
推測される各船舶の対応状況
Ship 5 : EEXI規則対応のためにEPLを施工した船舶 (G → G)
Ship “X”, Ship 7 : 既にEEXI規則を準拠しておりEEDI値とEEXI値が同等の船舶 (C → F / A → A)
Ship 6 : EEDI非適用船でEEXI規則の為に改めてデータを取り、性能が多少改善した船舶 (D → G)
Ship 8 : EEXI規則のために燃費改善対策(省エネ装置、低燃費AF塗料など)を施工した船舶 (F → B)
以上より、EPL施工船舶のGHG rating の改善は抑制され、本来の性能が良い船舶、性能を良くした船舶が高評価となる傾向となります。
尚、新しいGHGプラットフォームではEEXIのVrefを基に算出されますが、EEXI technical fileが提出されていない場合は既存のEEDI/EDVIのVrefを基に算出されることになり、EEXI規則対応のためにEPLを施工した船舶で未提出の場合は過小評価されることになります。
参考までに以下表は実際の当社関係船 (EPL施工船舶) において、EEDIおよびEEXIのVrefを速力補正した場合の比較表になります。
Rightship Webinarは以下リンクより視聴可能です。
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