Panama Maritime Authority(PMA) が海賊対策に関するCircular MMC-230を更新しました。2023年1月をもって業界団体によるインド洋・アデン湾のHRAが撤廃されましたが、それに関するPMAの方針が明確に示されたこと、また幾つかに分散されていたSecurityに関するPMAのCircularがMMC-230に統合されました。
インド洋・アデン湾の海賊対策に関する主な内容は以下の通り、Panama籍船に対して2023年以前の対策を引き続き求める内容です。
1.インド洋・アデン湾HRAの定義
PMAによるインド洋・アデン湾のHRAが以下の通り定義されました。なお、これは2022年12月末まで業界団体によって設定されていたHRAとまったく同じ海域です。
From position A (Latitude of 01 30’S on the Somali coast), a line to:
• Position B (01° 30’ S – 046° 00’ E), a line to
• Position C (01° 00’ N – 049° 30’ E), a line to
• Position D (09° 00’ N – 055° 00’ E), a line to
• Position E (14° 20’ N – 057° 30’ E), a line to
• Position F (the Yemen coast at longitude 053° 00’ E), then
• Follow the Yemeni coast westwards and northwards, to
• Position G (the Yemeni Red Sea coast at latitude 15° 00’ N), then a line to
• Position H (the Eritrea territorial sea border at latitude 15° 00’ N), then
• Follow southwards first Eritrea’s and then Djibouti’s territorial sea borders, to
• Position I (the coastal border point between Djibouti and Somalia), then
• Follow the Somali coast eastwards and then southwards, to Position A
※上図は弊社作成の大まかなものです。正確ではない事ご了承ください。
2.インド洋・アデン湾HRA航行時の対策
Circular中でPMAは、HRA航行船に対して以下の対策を取るよう求めています。これは以前のCircularから変更ありません。
- IRTCの航行
- MSCHOAからの最新情報の取得
- BMPの実行(以下が含まれます)
a)乗組員のDrillの実施
b)Watch強化
c)監視装置の有効な活用
d)有効な操船方法
e)警報装置の作動による海賊への警告
g)本船の設備や道具を海賊に使用されないようにするためのストアの施錠
h)船橋・居住区・機器スペースへのアクセスコントロールと物理的な防壁
i)その他自己防衛のためのツール
j)Safe Muster Pointやシタデルの設置
k)MSCHOAや関係機関に対するHRA航行時の動静報告 - Ship Security Planに基づいたSecurity Levelの設定
//2023年8月10日更新//
当該Circular NMC-230が2023年8月付で更新されました。パナマ海事局の設定するHRAの定義や対策は従来より変更ございません。
更新された点としては、パナマ海事局はCircularの中で、2023年1月~6月の間に発生した海賊事案のうち54%をインドネシア・ペルー・シンガポール海峡の3つの地域が占めるとして、特にSingapore海峡における引き続きの対策を呼び掛けています。
詳細は添付Circularをご参照ください。ご参考までに旧盤も残しています。
//2024年3月5日更新//
当該Circular NMC-230が2024年2月付で更新されました。パナマ海事局の設定するHRAの定義や対策は従来より変更ございません。
パラグラフ1.10の東南アジアにおける海賊事案発生状況、が2023年1月~12月の最新情報に更新されました。
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