Japan P&I Clubはブラジルにおける船舶からの海洋生物付着(Biofouling)に関する規則の改訂について以下リンク先にて案内しております。
ブラジル-船舶の海洋生物付着(Biofouling)に関する規則の改定について - Japan P&I Club
2025年6月10日、ブラジルの港湾局(the Brazilian Navy’s Directorate of Ports and Coasts: DPC)から、新たな条例DPC/DGN/MB No.180/2025が公布されました。これにより、“Maritime Authority Standards for Prevention of Water Pollution Caused by Vessels and Platforms”(NORMAM-401/DPC)には、既存の章である油流出、バラスト水管理、有害な防汚方法(harmful anti-fouling system)に加え、第4章が新たに制定されました。第4章では、船舶の海洋生物付着の管理に焦点が当てられ、水中船体洗浄に関する要件や、これに違反した場合の罰則等が定められています。
水中洗浄に関する要件は、DPC/DGN/MB No.180/2025が官報に掲載された2025年6月17日付で開始されており、罰則等を含む全面的な施行は2026年2月1日に予定されています。
こちらに添付されているProinde Circularの要約を以下ご案内します。また最下段に原文及び和訳(直訳)を添付していますのでご参照ください。
Proinde Circular 24-06-2025 要点
- ブラジル海軍は、IMOの2023年バイオファウリング指針に準拠するため、船舶のバイオファウリング管理規則を更新しました。
- 新しい規則はNORMAM-401/DPCの第4章として追加され、船体清掃や違反時の罰則を含みます。
- 対象となるのは全長24メートルを超える船舶で、ブラジルの管轄水域内で運航・停泊・係留されるすべての船舶が対象です。
- これらの船舶は、バイオファウリング管理計画(BFMP)と記録簿(BFRB)を保持し、検査・ドック入り・水中清掃などの履歴を記録する必要があります。
- 例外として、軍艦、他国の政府船、環境ライセンス取得中の石油・ガスプラットフォームなどが規則の適用外となります。
- ブラジル沿岸は3つの海洋生物地理区に分けられ、区間をまたぐ航行にはバイオファウリング評価が必要です。
- バイオファウリング評価が2以上(軽度以上のマクロファウリング)の場合、清掃が義務付けられます。
- 水中清掃を行うには、事前に海事当局の許可を得る必要があります(申請は10日前が望ましい)。
- 港湾区域での清掃には港湾当局の許可も必要です。
- 捕獲なしの水中清掃は禁止されており、環境保護区域では清掃自体が禁止される場合があります。
- 違反した場合、最大200万レアルの罰金が科され、重大な環境被害がある場合は最大5000万レアルに達する可能性があります。
- 罰則は繰り返し違反の場合に最大3倍まで増加する可能性があります。
- 新規則の完全施行は2026年2月1日から開始されます。
- 関係者は猶予期間中に新しい手続きに適応することが推奨されています。
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