EU-ETSが海運業界に適用されてから5か月目を迎えました。この間にEUに寄港した船舶の中には、用船者に対して排出枠の清算の根拠となる、Emission Reportを既に提出されたケースもあるようです。
用船者との適正な精算の1st STEPは適正なEmission Reportの作成です。今回は、燃料の排出係数(emission factor)についてご案内します。
排出係数(emission factor)
EU-ETSに則って償却されるEUAの数量は、EU-MRV規則に沿って作成されたEmission Reportに記載されたGHG排出量が基になります。GHG排出量は、船上で使用した燃料の重量に排出係数をかけることで算出する方法が一般的です。
HFOとLFO
残留油(残渣油)に分類されるHFOとLFOのEU-MRV上の定義とCO2排出係数はMRV規則のAnnexⅠ に、以下の通り記載されています。
HFO (Heavy Fuel Oil) : ISO8217におけるRMEからRMKのグレードを指す。CO2排出係数は3.114
LFO (Light Fuel Oil) : ISO8217におけるRMAからRMDのグレードを指す。CO2排出係数は3.151
| Type of Fuel | Reference | Emission Factor(CO2) |
| HFO | ISO8217 Grades RME to RMK | 3.114 |
| LFO | ISO8217 Grades RMA to RMD | 3.151 |
供給された燃料油がLFOかHFOかの判断は、ISOの粘度区分(Viscocity)により、Viscocityが80cSt. 以下であればLFO、それ以上であればHFOと判断できます。Sulphur値ではないことにご留意ください。
BDNに記載されている燃料油の名前がISO8217上の種別に沿っていることを確認するのも有効な手段です。
ISO8217_2017 table
ViscocityやISO上の種別がBDNに記載されていない場合はSupplier(または用船者)に確認することをお勧めします。確認ができないなど、判断に迷う場合はVerifierに相談するのが確実な方法です。
また、HFO、LFOやMGOを1つのタンクで混合する場合は、最も高い排出係数を使用するとDNVのWebsiteにて説明されています。
https://www.dnv.com/maritime/insights/topics/mrv/FAQs-EU-MRV/
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