船齢、Safety Scoreの回復のため、あるいはVetting上の要求など、船主は様々な理由でRightShip Inspectionを受検することを決定します。しかし残念なことに、Inspectionを受検しても関係者の期待する結果を生まないこともあります。
RightShipは2月6日、RightShip Inspectionに関するWebinarを開催しました。このWebinarでは、Inspection前の準備の方法、受検までのタイムライン、結果とそれに呼応する有効期限などについて説明されました。
詳細はWebinarの録画でご確認いただけますが、以下では特に重要と思われる事項をご案内します。
1.申し込み
実際の受検日から14日以上前に申し込みをすることを推奨し、少なくとも7日前には申し込んでください。
2.受検の種類
Hybrid Inspectionを推奨します。これは72時間前までに必要な書類をRightShipに送り、検査官が事前に書類をチェックすることで船上での検査時間を削減する手法です。船上での検査時間は9時間ほどです。
Standard Inspectionは従来の検査方法で、検査時間はおよそ14時間です。
時間が限られている場合はDual Inspectionという2名の検査官による検査も選択できる場合があります。検査時間は約7時間です。
3.受検の準備
Step1:管理会社のSIが訪船し、RISQに基づいてチェックを行う。本船の状況次第では、より時間の取れるSIの便乗を検討しても良いでしょう。
Step2:管理会社が船の内部監査を実施する。内部監査のチェックリストはRISQを取り入れた内容とする。チェックリスト作成に先立ってSMSとRISQのGap Analysisを行い、重要な項目に乖離があればSMSの改定も検討する。
Step3:乗組員の習熟訓練を行う。RISQの’Guide to Inspection’を利用し、乗組員が検査官にRISQの内容を実行している証拠を提示できるように訓練します。こちらのVideoを視聴するのも良いでしょう。
Step4:上記のStepを実行し、受検の1か月前に最終的な確認を行うことが理想的です。
4.受検時に検査官が注目するポイント
検査官は3つのP(Process, People, Plant)に注目して検査を行います。
Process:ISMコードに基づいた手順が船上で運用されているでしょうか。2023年ー2024年の1年間で発見されたすべての指摘事項のうち52%がProcedureの欠陥に基づく指摘でした。
People:必要なSkillがあり、訓練された乗組員であることが重要です。およそ30%がPeopleに基づく指摘事項でした。
Plant:本船の設備は適切に整備されているでしょうか。およそ40%がこの分野の指摘事項でした。
5.検査の有効期限
検査の指摘事項の数や重大性によって、Inspectionの有効期限は12か月から3か月、もしくは0カ月に決定されます。指摘事項の数を減らすことも大事ですが、同様にまたはそれ以上にハイリスクと分類される指摘をされないことも重要です。
有効期限の判断基準はこちらをご覧ください。
6.ハイリスク指摘
ハイリスクと判断される指摘項目は、本船や乗組員、環境の安全を即座に脅かすもので、例えばPSC検船を受けた場合に拘留され得る指摘項目がこれにあたります。添付スライドの14p目にはハイリスク項目としてよく指摘される項目Top7が紹介されていますので、自主点検のご参考になります。
Webinarはこちらから視聴可能です。また、使用されたスライドは添付をご参照ください。
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