BHPは、Hay Point Coal Terminalに寄港するばら積み貨物船向けに、新たな係留管理基準を発表しました。
この新しい要件は2025年6月1日から施行され、特にクロスデッキに単一ドラムウィンチを備えた65,000DWT-120,000DWTの船舶においては、現在の係留設備に大幅な改修が必要となる可能性があります。
この改訂は強制要件となり、BMA(BHP Mitsubishi Alliance)/BHPによって発行されたこれまでの全ての係留基準に優先されるとされています。Case by Caseの判断で運用開始される可能性もありますが、Hay Point 寄港が想定される船舶の仕様についてご確認頂く事を推奨いたします。
本改訂で特記すべき事項として、使用される係船索に対するドラムの数に関する要件が厳しくなっております。
65,000DWTから120,000DWTの船舶は、ドラムに12本の係留索を巻くことが義務付けられており、少なくとも12個のウインチドラムを搭載する必要があることを示しています。
引用)Hay Point Mooring Standard
※但し本記事作成時点においてBHP ウェブページで公開されている以下の情報は最新のものに更新されておりません事ご留意ください。
Pre Arrival Questionnaire for Masters
Hay Point Mooring Guidelines Detailed
QRG Completing the Hay Point Terminal Vetting Questionnaire
6月1日以降にHay Point Ternimalから要請される質問書(Questionnaire)は現状(以下添付現行版抜粋)と異なる場合があります。
引用)QRG Completing the Hay Point Terminal Vetting Questionnaire
主要な変更点の概要:
- 一部の船舶では『追加の係留索(ドラムからの展張)』が必要になります。
- ワーピングヘッドからの係留索の展張や、ボラード留めは今後禁止されます。
新要件の詳細:
- すべての係留索はウィンチドラムから展張されなければなりません。これにより、一部の船舶では新たなウィンチの設置が必要になります。
- 船舶の載貨重量トン数(DWT)に応じて、以下の本数の係留索をウィンチドラムから展張する必要があります:
- 65,000~120,000 DWT:12本
- 50,000~65,000 DWT:8本
- 120,000 DWT超:16本
設備・係留索の仕様要件:
- 船体金具の安全作業荷重(SWL)、船の設計MBL(最小破断荷重)、および使用する係留索のMBLを確認する必要があります。
- 係留索のMBL要件は以下の通りです:
- 120,000 DWT超:75トン以上
- 65,000~120,000 DWT:60トン以上
- 50,000~65,000 DWT:規制要件または45トンのいずれか高い方
- 係留索は証明書発行日から5年未満でなければなりません(製造元の承認がある場合を除く)。
- すべての係留索は材質・直径・種類が統一されている必要があります。
- 最小破断荷重(MBL)への準拠は必須です。
- すべての係留索にチャフプロテクション(摩耗防止保護具)を装着する必要があります。
- 高弾性合成繊維(HMPE)係留索を使用する場合は、適切なテールロープと併用する必要があります。
- ウィンチのブレーキ設定は、BHPの要件に従って検証・試験・調整されなければなりません。
- 係留索管理計画は、BHPの新要件に合わせて更新する必要があります。
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